会社は助けてくれない

仕事は自分を助けてくれることがあるけれど、
会社は守ってなんてくれない。

そんな当たり前のことがわからなかった若かりし日々。
どれだけ会社に尽くしてきたことか。

死ぬ気で働いた毎日。
死んだら楽になると思いながら、家族のことを考えると死ぬこともできず、
ただひたすら働き続けた毎日はなんだったんだろう。

小さな会社だったので、
社長が父ちゃん、
社長と一緒に会社を立ち上げた女性が母ちゃん、
同じ年に入社した社員3人は、年の順に姉ちゃん兄ちゃん弟。
そんな家族のような関係だった。
本当の家族よりも一緒にいる時間が長いこともあり、
10年以上も一緒に働くうちに、取締役でもなんでもないのに、
会社のためにがんばらなくちゃと思うようになっていた。

なんども会社が潰れそうな危機に遭遇した。
それでもなんとか頑張って踏ん張って会社が続いていた。
社員も増えた。
部下も増えた。

両親も年老いてきたし、そろそろ地元に帰ろうと思うと伝えた矢先のことだった。
またも会社の危機がやってきた。

そして私は会社を辞めた。
タイミングよく、地元に帰ると言った私はすぐに辞めることを要求された。
私の都合はお構いなし。

退職金なんて制度もない会社。
それでもこんなに長く、しかもこんなに自分を犠牲にしてまで尽くしてきた私には、
きっと少しくらいは誠意を見せてくれるのではと期待した。
期待なんて持つだけ無駄だった。
退職金はないと言われて終わり。

さすがに許せなかった。

入社して1〜3年で辞めて行った人でも、
儲かっている時なら餞別程度は渡していたのにと思うと悔しくて泣けてきた。

悔しいので、社長のポケットマネーで出そうという気もないのかと詰め寄って、
どこからか知らないが当時の給料の2ヶ月分の金額を約束させた。

そう、「させた」のだ。
これで私の人生の大半を占めた会社との関係は一気にこじれた。
その時はそれも含めて悔しかった。
あんなこと要求しなきゃよかったと思ったこともないわけではない。

でも今はそれでよかったと思う。
会社は私を守ってくれなかった。
会社の存続のために人(私)を見捨てたのだ。当たり前のことだと思う。

ならば、私も自分の存続のために会社を見捨ててもいいのだ。
もっと早くそうすればよかった。
こんなに体を壊し、心を病む、
私を心底大切に思ってくれる家族を傷つけるようなことを言ってしまう前に、
もっと早く見捨ててしまえばよかったのだ。

会社を辞めた日、心がすーっと楽になった。

悲しいことがあった時、辛いことがあった時、
仕事に没頭することで悲しみや辛いことから逃れられたこともあった。
「仕事に救われる」ことはあった。

会社も状況がいいときは救いの手を差し伸べてくれることはある。
けれど、
会社は最後の最後には会社を守る。
それは当たり前のこと。

そこを忘れてしまうと痛い思いをする。

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by Hifumiffy | 2018-03-23 01:06 | ひとりごと | Comments(0)

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