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独身の私には子供はいないが、甥っ子と姪っ子がいる。

小さかった甥っ子は、もう19歳。あっという間に大人の仲間入り。
今年のお正月も午後から我が家に集まり、みんなで初詣に出かけることになった。

今年はものすごく久しぶりに母も行くと言う。
うちの近所ではあるものの、
80歳を超えた母には少しきついだろう距離を歩いて行くのだ。

母はこの歳にしては元気な方だが、膝はそれなりに悪いので、
あまり早く歩くわけにはいかない。

ゆっくり歩くのはいいが、きっと母はみんなに気を使い、
なるべく早く歩こうとするのではないかと思った。

みんなが順番に外に出ている。
最後に出る人は警備のスイッチを入れて鍵を閉めるのだが、
手順がわかっているのは母か私のどちらか。
当然、私が鍵を閉めるつもりなのだが、
なかなか母が家を出ようとせず、廊下でぶらぶらしている。

「歩くのが遅いんだから早く出なよ。私が鍵かけるから」
といつもの調子で母に言うと、
「トイレに行きたいから待ってるの」
と母が言う。
と同時にトイレから甥っ子が出てきた。

家にはトイレが2つある。
1階は母が、2階は私が使っているので、
お互い使いたいときに困ることはないのだが、
人が多く集まったこの日は1階も2階も順番待ちをしていたらしい。

「まったく、、、歩くの大変なんだから誰よりも先にトイレ使えばよかったじゃん」
とぶつくさ言った私。

甥っ子は私が母に言った言葉を聞いてびっくりしていたらしい。
後で、他の件で姉と話していたときに姉が教えてくれた。

「甥っ子が
 『○○ちゃん(私)がおばあちゃんにきついこと言っててびっくりした。
  けどよく考えると、◯◯ちゃんは誰よりもおばあちゃんのことを考えてるって思った。
  言い方がきついけど、言ってる内容はとても優しいんだ』
 って言ってたんだけど、私もそう思う。」
と姉が言った。

私は優しい。けれど言い方が悪いのできつく聞こえると言うのだ。

自分でもそれは思うことがあるが、
あの程度で?という会話で甥っ子が「きつい」と感じたことはショックだった。

私は言い方がきつい。それがわかっていない時が多い。
でも言ってる内容は相手のことを思いやる優しい内容だって…
これって私は本当に優しいのだろうか?

私は母が大好きだし、イラつくことはあるけど感謝の気持ちの方が勝る。

けど、言い方がきついので母を悲しませている。
こんな私は本当に優しいんだろうか?

違うような気がする。私は優しくないんだと思う。
思いやる気持ちはあれど、相手がどう思うか考えてモノを言えないなんて自分勝手。
自分に優しいだけだ。

# by Hifumiffy | 2023-01-20 18:27 | ひとりごと

日々の暮らし

新型コロナウイルスが世界中に流行し始めてから、
私の生活もかなり変わりました。

会社勤めをやめてから10年以上が経ち、
個人事業という不安定な生活を何とか続けていたところ、
新型コロナウイルスが私たちの命を、生活を脅かしてきました。

最初はこんなに続くとは思いもしなかった。。。
まさか2年以上続くとは、恐ろしいです。

私も8月に陽性が確認され、自宅療養を余儀なくされました。

おそらく家庭内感染。
当の本人は「喉がちょっと乾燥しただけ」「ちょっと咽せた程度」などと言っていましたが、
どうみても風邪症状、新型コロナウイルス感染の可能性が高く、
同居の私が自ら無料の抗原検査を受け、その日は陰性。
で、その日の夜に発熱という、検査精度が高くないというのが立証されました。

翌日、発熱外来でPCR検査を受け、翌日の昼には陽性の連絡がありました。
あまりに感染者が増えすぎてしまい、連絡もSMSのみ。
厚労省からCOCOAへの登録用の連絡、
市の保健所からMY HER-SYS のリンク用の連絡が来ただけ。
表示される日にちを過ぎたら外出OKという「これでいいの?」と不安になる状態でした。
(守らない人いてもわからないじゃないと不安に思いました)

そんなこんなでとうとう陽性となってしまったのですが、
実は流行りはじめの頃、微熱が1ヶ月半続く状態になり、
自室から出ない生活を送っていました。
お風呂のときだけ家族と一緒のお風呂を使いましたが、
一番最後、または昼間にひとりでいる時に利用するようにしていました。

隔離生活はいやですが、少し考えちゃいました。

世界中の人に「体を壊したら、体調崩したら休みなさい」って言ってるのかも。

って。



そんなはずはなく、ウイルスはウイルスでしかないのですが。

当たり前に体調の悪い人が自宅で静養してくれれば、
こんなに流行ることはないのかもしれません。

今回の私の症状はそんなにひどいものではなかったので、
今までだったら仕事しに行っていました。
結果、たくさんの人に迷惑をかけていたことになります。

休めばいいんです。
お金がどうこうと言っていてはいけないんですね。

考えさせられます。
あたりまえのことだったはずなのに。。。

# by Hifumiffy | 2022-09-05 19:01 | ひとりごと

母の車

2022年7月3日。
あいにくの雨の中、母の軽自動車が新しい車になりました。

今年の3月末に契約し、ようやく納車となりました。

高齢者である母が運転することの危険性は、母自身も私もわかっています。
だからこそ、乗り換えることになりました。

今時の車は安全に関するさまざまな機能が充実しています。

それに頼ってはいけないし、絶対ではないことは理解しています。

それでも何もないよりはいい。
高齢者であってもなくても、誰が運転しても、安全な機能が備わっている方がいいのです。

母の運転はとてもゆっくりになりました。
車の運転感覚もだいぶ衰えてきているように思います。
そろそろ運転はやめてもらわねばならなくなりそう…
母もそれは重々承知の乗り換えだと思います。

しばらくは一人で運転して欲しくないけれど、
人が乗ると気が散ってしまうということもあるかもしれない。

とにかく、人を傷つけないように、それだけ。
人から追突されたとしても、それは車に乗ると決めた母の人生。
人を傷つけることにならないことだけ、
とにかくそれだけはなんとしても守ってもらわねばなりません。

新車を引き取りに行った帰り道。
行きはこの車の最後の運転だからと自分で運転した母が、
「帰りはあんたが運転しなさい」
と言いました。
自分は車の機能説明を受けるために少しドライブしたからという気遣い?

きっとそうじゃないと思います。

意外と降り出した雨の中、車も多い広い道、
新しい車で運転するのが少し怖く思ったように感じました。

違うかもしれないけれど、昔とは違う自分のことは母自身が一番知っています。

母が小さく見えました。

母が行きたい時にいつでも運転してあげられれば一番いいのだろうけど、
私にはそれができない。
一人になっても生きていけるだけの資金がまだ足りないから。

他人様の命も母の命も大切。
ジレンマありつつ、新しい車になりました。

# by Hifumiffy | 2022-07-04 00:11 | 家族とのこと

父と娘の大義名分

2月1日は父の命日。
父が逝ってしまって3年。今も父に会いたい。

あの日、仕事で北海道に行かねばならなかった私は迷いに迷った末に北海道に渡った。その日の夜、母から父危篤の電話が来た。すでに名古屋に帰れる飛行機はなく、明朝、少しでも早く帰れるようにと札幌に向かう深夜バスを待っている間に父の死を電話で聞いた。

晩年、父は足が不自由だった。私がまだ一緒に暮らしていなかった頃、
父と母と出かけるときは母が父の手を引いていた。
「まだ歩ける?」と私が尋ねると、
「ママと手を繋げるから大丈夫」と父が言った。
あまりに珍しいことを言うので顔を見ると、とても嬉しそうな笑顔だった。
そんな父が私は大好きだった。

娘とは不思議なもので、父親との距離をとる時期がある(ような気がする)。
少なくとも私はそうだった。

そんな私も実家で両親と共に暮らすようになり、
父の手を引くようになった。

私が父の手を取って歩いているとき
「こんなかわいい娘と手を繋げて幸せ者だねえ」と言うと、
「かわいい娘か?歳食った娘だろ」と父が笑いながら言った。
父も少しはうれしいと思ってくれていたのだろう。

お互い、少しの照れは残しつつ、必要不可欠となった「手助け」を
すんなりうけとめてくれる父と娘の幸せな時間だった。

介護という大義名分、というか口実ができ、
ようやく父の手を取ることができたのだ。

そんな口実などなくても
親子で手を繋ぐことは自然なことだと思えるようになった頃、
父は逝ってしまった。
もっとたくさん、父と手をつなげばよかったと、今も後悔している

父に触れることはもうできないけれど、
かさかさに乾燥してるけどふっくら温かかった父の手の温もりは今も私の手に残ってる。

介護という大義名分が親子の手を繋いでくれた。
そんな暮らしが少しの間でもできた私は幸せ者だ。

# by Hifumiffy | 2022-01-31 23:55 | 家族とのこと

これだから・・・は

好きなことができない今の状況は、多くの人がストレスを抱えて生きていると思います。
だれもかれもが何らかのストレスを抱えていると思います。

そんなとき、人は人を攻撃することでストレスを発散することもありますよね。

それはわかるんです。
私自身がそういう傾向を持っているし。

高齢者のくくりに入る母と一緒に暮らしていると、
いろいろ腹が立つことも多いです。

・洗ったはずの食器に汚れが付いていても気づかない
・細かいゴミが落ちていても気づかない
・傷んだものが冷蔵庫に入っていても気づかない
・もうマスクも買えるようになったから、毎日マスクは捨ててといっても取っておく
・同じものを何度も買ってきてしまう
・マスクをせずに玄関先に行ってしまう

などなど、あげればキリがない。
けれど、母が昔からそういう人だったということではないのです。

歳を取るというのはこういうことなんだなぁと、
一緒に暮らしているとわかるようになってきます。
「いつかは私もそうなるんだ」と思いながら、腹も立てつつ一緒に暮らしているのです。

母には腹立つことも多いけど、
今、気になることは「これだから年寄りは・・・」という言葉を聞くことです。

「これだから年寄りはだめなんだ」という内容ばかり。

いつかは自分もそうなるのに、よくそんなひどいことを言えるものだと思います。

このコロナ対応生活は、年寄りにはとても辛いと思います。
変化についていくのは大変なことです。
今までの生活習慣を変えねばならないのって、私たちが思っているより大変なことなんだと思います。

マスクだって苦しいですよ。年寄りだから家にいればいいっていうけど、
足腰が立たなくなりますから、そうも言っていられないんですよ。
家の中を歩けばって思うかもしれませんが、家の中はどんなに片付けてあっても危ないこともありますし、
そもそも、お日様の下を歩いてもらわなくっちゃ骨がますます弱くなっちゃうんですよ。

病院にだって、世間話しにいくんじゃないんです。
痛みをとってもらうために、体の悪いところを直してもらうために行くんです。
世間話だって必要なんですよ。

一日中、一人で家の中にいたら、話し相手もいなかったら、
本当にボケてしまうことだって起こり得るんですよ。

「これだから年寄りは・・・」
いつかは自分もなるのにね。

ふと思いました。

「これだから女は・・・」
「これだから男は・・・」
これは、お互いの違いから出てくるもので、
一生涯、お互いの立場になることはないので、理解できなこともあるってことで、
こういう言葉が出てくるのかな?

「これだからおばさんは・・・」
「これだからおじさんは・・・」
これは、この言葉をいう人の立場によって違うなぁ。
おじさんがおばさんのことを、おばさんがおじさんのことを言うのは性別の違いからのことで上といっしょ。
でも、若い人が言うのはちょっと違う。
いつかは自分たちもなるんだよねって思うのです。

「これだから今時の若い子は・・・」
これは、その世代を生きた人が言ってるんですよね。
これは自分の頃と比較しているんだろうけど、
それもなぁって思うのです。
今だからこそのこともあるんだから。

って考えてたら、やっぱり
「これだから○○は・・・」って嫌な言葉だなぁって思ったのでした。

気づくと言ってることもあるような気がするけど、
できるだけ使わないようにしようって改めて思った話でした。

# by Hifumiffy | 2021-06-11 14:58 | ひとりごと

2007年桜とともに…


by Hifumiffy