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三浦春馬さん

大ファンだったわけではないけれど、
出演しているドラマがあれば好んで観たいと思う人でした。

今になって観ていなかったドラマや映画を観ていると、
今も生きて活躍しているように思います。

三浦春馬さんの突然の訃報に、どうにも心が落ち着かなくなっている人が多いと聞きます。
私もその一人になっているようで、今なお、彼の姿を、声を探し、
Webの中に彼をみつけては必死で観続けています。

そんな中、とてもいい記事をみつけました。
私の感じている「三浦春馬さん」の姿がそこにありました。
文春オンラインのこの記事です。
同じように感じた人が多くいるようで、
たくさんのコメントが寄せられた記事でした。

文化や芸術という言葉に時に付随する、東京メディアの特権意識ではなく、彼らと同じ「地場産業」の一つとして、職人たちが自分の仕事に誇りを持ち信じるように、三浦春馬もまた演劇を「この産業を血の通った仕事と自負している」と語り、「演劇を信じる」とカーテンコールで語ったのだと思う。

そう、これなんだと思うのです。
三浦春馬さんは、自分の仕事を言い表すのに「特権意識」を感じさせる文化や芸術という言葉ではなく、
あえて「産業」という言葉を選ぶ、そんな人だと思うのです。

彼の死についてではなく生を書こうと記事にしてくださったこの記者の文章は、
今まで読んだどの記事よりも、
三浦春馬さんの生き様をしっかり書き記してくれているように思いました、
もやっとしていた私の中の「三浦春馬さん」をはっきり示してくれたような気がします。


この記事ではないのですが、何かのインタビューで他の人の活躍について、
「『頑張っているな』っていうのと、その面に隠れてクソーっていう…醜い嫉妬心はあります」
と笑い混じりに明かしたというようなことが書かれているのも読みました。

これを読み、
人としてとても正直な三浦春馬さんの魅力に惹かれました。
こんなこと、インタビューで正直に話すことができるなんてどれほど純粋な人なんだろうと。

スター街道の王道を歩んでいるように見えた「三浦春馬」というスターが、
嫉妬心もあって、負けないように頑張っているんだということが伝わってくる。

なんとも人らしい、スターという言葉が陳腐に思えるほどの大きな器に感動しました。

「日本製」にこだわりを持って真摯に向き合った彼の人生。

もっともっと先まで観ていたかった。
どこまでもまっすぐな彼の眼差しがどこに向かっていくのか、もっと観ていたかった。

これから先、彼のファンは増えるはず。
ビートルズが解散してから生まれた私がビートルズを好きになったように、
これから三浦春馬さんを知る人が、彼のドラマや映画を観て好きになる。
彼の本を読み、インタビューを読み、
人としての三浦春馬さんに惹かれる人がいっぱいいるはず。

どうか、彼の言葉を残してほしい。
インタビューで語った彼の言葉が、目指していたことがなんだったのか。
三浦春馬さんがどう生きたのか、残して欲しいと願います。

# by Hifumiffy | 2020-09-01 01:26 | ひとりごと
私が東京で暮らしていた頃、
母はパソコンにハマっており、教室でいろいろ聞いてくるようで、
ブログを始めたいと言い出しました。

そこで、私が使っていたexcite blogに母が書き込めるブログを開設しました。
それが「家族のブログ」です。

ちょいちょい楽しそうに書き込んでいたのですが、
2014年の書き込みを最後に、なかなか更新されませんでした。

あまりに更新しないと閉鎖されるのではないかと思い、
仕方がないので一度、私が勝手に書き込んだのですが、
読んでもいないらしく、一向に書き込まれる気配がありませんでした。

ところが、今日、ふとみてみると、
母が書き込んでいました!
コロナで行くところもなく、暇ができたのでしょうか。。。
どんな理由かわからないけど、2020年の5月、
6年ぶりにブログを更新してくれました!

この6年の間に、父は何度も手術をしたり入院したり、
心配ばかりしていました。
2019年2月1日に父が逝き、母も私もさみしくなりました。

今年は新型コロナが猛威をふるい、心配が増える一方。
母はとても健康に気をつけていることもあってか、
81歳ではあるものの、今のところコロナ感染の気配なく暮らしています。

むしろ50代の私の方がコロナを疑う症状で寝込んだりしてしまい、
心配かけることもですが、何もかもやってもらうことになったりと、
申し訳なく思っています。

とはいえ、やはり高齢者なので、
万が一、感染してしまったら、重篤なことになる可能性もあります。
私がどこからか持ち込まないよう、必死です。
必死すぎて?今年の医療費、かなり高額になってきていますが、それでも心配で仕方ありません。

母は、口には出しませんが、かなり心配しているようで、
テレビで「高齢者にも感染が広がってきている」「死亡者が増えてきている」と言っているのを聞いている表情は、
恐怖を感じていることが伝わってくるものでした。

母に
「心配だからあまり出かけすぎるな」とか、
「買い物してきたものをしっかり清潔にしないとダメだ」とか、
怖がらせることばかり言っていてはいけないなぁと反省。

おおらかな母は「そんなにすることない」と思ってるんだろうと決めつけていたけど、
母もそれなりに心配はしているからこそ気をつけていて、
だから元気でいてくれているんだと思いました。

母がブログを更新してくれました。
コロナの心配をしながら、
毎日頑張っている81歳の母のブログです。

お時間ある方、ぜひ一度、お立ち寄りください。
皆様に母の優しさを感じていただければと思います。

# by Hifumiffy | 2020-08-26 02:18 | 家族とのこと

オールアップの言葉

”オールアップ”

ドラマの出演者がそのドラマの役を終えると、
オールアップとなり、スタッフさんや主役の役者さんから花束をいただくことがあります。
ひとつの役を終えたことをねぎらってくださるのです。

ちょっとした役しかやったことがない私も、
それなりに出演シーン数があると花束をいただくことがありました。
花束をいただいた役者は、ご挨拶もさせていただきます。
「短い間でしたが、ありがとうございました。
 たくさんのことを勉強させていただくこともできました。
 またお会いできるようがんばります」
みたいなことを言っていたような記憶があります。

最近、ドラマの舞台裏をテレビやDVDなどで見せてくれることが多くなり、
オールアップの様子を目にする機会も増えました。

どの役者さんもほっとした表情はするのですが、
ちょっとさみしそうにも見えます。

1時間のドラマを撮るのにかかる時間は思っているよりも長く、
連ドラともなれば、現場でご一緒する時間はとても長いものです。
一緒に一つのものを創るという目的をもって突き進む仲間と離れるのは
やはり寂しいものなんですね。

あるドラマのオールアップシーンをみていたら、
子役の出演者がこんなことを言っていました。

「明日から○○を演じられないのはさみしい」
「この役に選んでくれてありがとうございました」

いい言葉だなぁと思いました。
この言葉を選ぶことができるからこそ選ばれた役者なんだと思いました。

なんとなく思ったことなんだけど、
「選んでくれてありがとうございました」
という言葉は、どんなことにも共通する感謝の気持ちです。
忘れないようにしたいと思い、このブログに書いておこうと思いました。

# by Hifumiffy | 2020-08-26 01:52 | TVドラマのこと

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

テネシー・ウイリアムズさんの戯曲です。

欲望という名の電車
ガラスの動物園
地獄のオルフェウス
しらみとり夫人
ぼうやのお馬

などなど、
テネシー・ウイリアムズさんの書かれた戯曲は多々あり、
映画化されたものや、今でも大きな舞台で上演される演目もある、
とても有名な方です。

「ロング・グッドバイ」も彼の作品なのですが、
なかなか目にすることがなく、忘れそうになります。
おそらく短編集に入っていると思うのですが、私にとっては大切な戯曲です。

若かりし頃、役者を目指して上京しました。
演劇科のある短大に入学し、卒業。
あこがれの劇団には入れませんでしたが、
業界人だった父のつてを頼り、業界ではかなり有名な演劇研究所に入れてもらいました。

研究所の先生を頼って、プロの役者さんも芝居の稽古をつけてもらいに来ることがありました。
そんな状況で上演することになったのが、
「ロング・グッドバイ」「ガラスの動物園」「ぼうやのお馬」の3作品でした。
研究所の稽古場を整え、20人も入ったら満席という小劇場を作り、そこで披露することになりました。

この時、稽古をつけてもらいに来ていたのは男性の役者さんばかりでした。
女性の役は、研究所の生徒でもある私たちにも配役されるチャンスがありました。
ダブルキャストではありましたが、プロデューサーの方々にもみてもらえるので、
少しでもいい役がもらえることを願っていました。

最初は「ロング・グッドバイ」のお母さん役を配役されたのですが、
マイラ役を配役された生徒の一人が辞退したため、私にその役が回ってきました。
年齢的にも役柄的にもマイラの方が自分自身をアピールできる役でしたので、
とてもラッキーで、おこぼれでもらった役でもなんでもがんばろうと思ったものです。

この頃の私は、まだ芝居の世界に夢を持ち続けており、
お金がなくても芝居ができることが幸せでした。
体を動かすことが当たり前の毎日で、健康であることは当たり前。
食べてもその分以上に体を動かしていたので、太ることなど気にする必要もありませんでした。

キラキラした時代だったと思います。
この芝居、なぜ私の心に残っているのかというと、
先生が選んだこの芝居の音楽が今も大好きなだからなのです。

「ロンドンデリー」という曲です。
「ダニーボーイ」という歌詞がついたものもあるようです。

この曲は今も私の大切な思い出の曲で、オルゴールも持っています。
音楽は心を癒したり、大切な思い出を蘇らせたり、
空気や水や食料のように絶対に必要なものではないかもしれないけれど、
生きていく上では必要な心の糧だなぁと思っているのです。

今日、なぜこのことを書いているのか。
それは、

三浦春馬さんの演じた「地獄のオルフェウス」での歌声があまりにも美しく、
心に染み入り、どうにも切なくなってしまったからなのです。

なぜという疑問はあります。
どうしてという悔しさや切なさもあります。

美しいだけでなく、品があり、
努力を惜しまないストイックな生き方。
言葉を選び、真面目すぎる自分だけでは満足できず、
「面白いことが言えるようになりたい」
と言っていた春馬さん。

若くして全てをやり尽くしてしまったのかもしれないけれど、
年齢と共に老いていく姿もみていたかった。

人生を自分で決めたんですね。
いいも悪いもどうでもいい。
もう彼はここにはいない。

この世にいた春馬さんとは「ロング・グッドバイ」です。

けれど、たくさんの作品の中に彼はいて、
生き生きと輝いている。

それで十分だったのかもしれない。

彼の笑顔は本当に純粋で美しい。

地獄のオルフェウスの歌声は、ロンドンデリーの音楽と共に心を癒してくれると思います。

# by Hifumiffy | 2020-08-18 16:04 | ひとりごと

健康診断

明日は健康診断&脳ドック。
こちらに戻って以来、毎年人間ドックと脳ドックを受けていたけど、
昨年からは別の病院にしたこともあって脳ドックだけにしました。

私にとって一番怖い病気は糖尿病。
ホントは脳ドックだけじゃだめなんだろうなと思うのですが、、、

父が糖尿病でした。

血管がボロボロになるため、いろんなことが起きました。
なので血管の病気が怖くてなりません。
こちらに戻ってからはずっと父の心配をしていました。

夜中に下で物音がしたら気がつけるよう、母が呼ぶ声が聞こえるよう、
どんなに暑くても寒くても、自室の扉を少し開けておくようにしていました。

母は父の心配をしながら二人きりで暮らしていたことを思うと,
申し訳なく思うばかりです。


父が逝ってしまい、寂しさとともに、安らぎも訪れたような気がします。

扉は今も閉めきることはできませんが、
心配する相手がいることが今の私の支えなのかもしれません。

# by Hifumiffy | 2020-07-09 21:16 | ひとりごと

2007年桜とともに…


by Hifumiffy