4月上旬の日曜日の夕方、37度4分の微熱に気づきました。
最初に思ったのは「マズイ」ということでした。
病院への訪問作業が多く、直前に訪問したのはとある大学病院の医局でした。
当然ですが、部屋にはお医者さんがいらっしゃるので、
何かあってはいけないと、毎日検温してから伺っていました。
さすが先生方の部屋だからか、
まだ肌寒い季節でしたが、一日中換気のためか、窓が空いていました。
それが原因ということでもないのですが、
毎年季節の変わり目に喉に炎症を起こすので、
土日はなんとなく体調が悪いような気はしていました。
で、微熱。
「負けた」と思いました。
新型コロナが流行り始め、
「最初に症状が出た人がウイルスを持ち込んだ」
という雰囲気がいたるところにありました。
もちろん、伺っていた医局の先生方はお医者様ですから、
そんなことは言いませんし、思っていないと思うのですが、
それでも「悪者は私。謝らなくては」と思いました。
微熱が出たことの報告と、休ませていただくことの連絡を入れたところ、
体調が悪いのに申し訳ないが、毎日体温と体調の報告をしてほしいと言われました。
当然のこととはいえ、正直、体調がかなりしんどかったこともありますが、
精神的にも追い込まれたような気持ちがしました。
ひとつうれしかったのは、やりとりをしていた先生は、
若い女性の先生なのですが、気さくな雰囲気でやりとりしてくださり、
さりげなく勇気づけてくださったことが救いでした。
家の中でも自室に閉じこもり、
高齢の母に何事もないよう、知人に泊まり込みできてもらいました。
4日経ち、37度5分を超えることは1日しかなく、
それも37度6分というそれほどの熱ではありませんでした。
ですが毎日、正午あたりに微熱が出てきて、
一瞬の寒気が襲ってきて、布団に横になると、
意識を失うように眠ってしまい、気がつくと大汗をかいていました。
汗で体が冷えるのを避けるため、1日に何度も着替えました。
保健所に電話しても医者に行けというのみ。
かかりつけの病院に行って診てもらい、血液検査とレントゲンを撮ってもらい、
抗生物質を5日分出されて帰りました。
5日間薬を飲み、少し熱が下がったと思ったら、
薬がなくなった翌日にはまた微熱です。
あわてて病院に電話したところ、
「これ以上何もできないから家で寝てて」
と言われました。
が、喉は痛いし、微熱とはいえ、大汗かいて体がぐったり。
汗を掻き続ける方がいいのか聞こうとしたら
「そんなに心配なら漢方だそうか?
誰か取りに来られる?あなたが来るのは他の患者さんに迷惑だから」
と言われました(TT)
うちには高齢の母と、母ほどではないけど私より年上の友人しかいません。
結局、友人に支払と薬を取りに行ってもらいました。
漢方を飲み始めて2日目。
気になるほどの動悸がしたり、吐き気がしたり、
様子がおかしいことに気づきました。
薬の説明用紙を見ると、
「他の漢方を飲んでる人は医師か薬剤師に相談すること」
と書かれていました。
薬局に電話して聞いたところ、
私にはちょっときつい漢方薬なので飲まない方がいいかもしれない
と言われました。
私は漢方薬を処方されており、それは先生も知っているはずでした。
なんだかやっつけ仕事のようにあしらわれた気がしていたのですが、
本当にそうだったんだと悲しくなりました。
もう頼るところはない。
これほど絶望的な気持ちになるとは思いませんでした。
いつ何時、肺炎になるかもしれないという恐怖もありました。
体温だけでは不安で、酸素飽和度が測れるよう、
パルスオキシメーターも購入しました。
毎日少しでも熱が下がるよう、汗をかき着替えてから検温。
うがいをまめにして、首はタオルであたためる。
これだけしかできることはなく、体調は変わらず、
微熱は続き、喉は痛み、人と接することもないまま5月の連休を過ぎた頃、
保健所に再度電話。
またも医者に行けと・・・
もう一つのかかりつけの病院に電話したところ、
マスクをしてきてくださいとのことでした!
いつも診てもらってる耳鼻科の先生と内科の先生に見てもらいました。
耳鼻科で抗生物質の話をしたら、
「この炎症だとちょっと効き目が弱過ぎだったと思うので、
別の抗生物質を出させてね。前にも出したお薬なんだけど、少し長めに飲んで、
徹底的に叩きましょう」
と言ってくださいました。
7日分の薬を飲み終え、少し熱が下がったのですが、
まだ喉が痛むし微熱も出るので、もう一度耳鼻科の先生に診てもらいました。
「まだ少し炎症が残ってるのでもう少し追加します。
がんばって飲んでやっつけよう」
と言ってくださいました。
「炎症を抑える薬も出しておくので、
抗生物質を飲み終えて喉がいがらっぽかったらそれを飲んでください」
と抗生物質5日分と炎症を抑える薬を7日分出してくださいました。
全て飲み終える頃にはようやく大汗はだいぶおさまりました。
あとは喉の微妙な痛みが治ればという感じでしたが、
まだ不安だったので、耳鼻科に行って診てもらいました。
「ほとんど炎症は治ってきてるから、
あとは炎症を抑える薬を多めに出しておくので、
気にならなくなったら途中でやめていいからね」
と言ってくれました。
あまり薬を出したくない先生なのですが、
今回はかなりしつこく炎症が続いていたので、
先生もギリギリまで薬を出してくださいました。
最初に病院に行くのが遅れたことも長引いた原因だったのかもしれないし、
新型コロナだったのかもしれないし、わかりません。
ですが、最初の病院お先生に来るなと言われ、
途方にくれていた私を救ってくれた耳鼻科の先生に感謝です。
耳鼻科にはコロナの症状の患者さんがたくさんきます。
しかも必ずマスクを外して鼻や喉を診る必要があります。
怖いだろうと思うのですが、先生は毎日患者さんを診ているんですよね。
本当に、本当にありがたいことです。
心から感謝しています。
まだ本調子ではないのですが、ここまでにしてくれたのは先生です。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
#
by Hifumiffy
| 2020-05-28 00:08
| ひとりごと